2005年 10月 16日
家族で旬鮮料理のお店「K’S」へ |
家族で近所のお店に行ってきました。以前ランチを食べに行った「K’S」というお店。「旬鮮料理」と掲げてあって、お任せコースのみのお店です。今日は晩に行ったので、前とはまた違った雰囲気で期待大です。
まず出てくるのは前菜。牛刺し、雲丹、河豚皮、胡麻豆腐、肉じゃが、なます、切干大根と人参の煮物。これだけでも十分に楽しめます。牛刺しの甘いこと。甘さを想像しながら食べましたが、その想像を遥かに超えていました。舌に載せるてかみ締めると、じわっと旨みが広がり、気付いたら程よい脂身を感じさせながら溶けていきます。まるで魚のよう。
次は「平目と帆立の貝柱と雲丹のカルパッチョ」。印象に残ったのは、少し甘めに仕立ててあるドレッシング。淡白な素材の味をまろやかに、しっとりと包み込んでいます。魚介も驚くほどの歯ごたえ。エンダイヴ、トレビス、チャービル、葉セロリなどの野菜やハーブが味に輪郭を与え、食べるたびに新しい発見を与えてくれます。
次に出てきたのが「河豚の唐揚げ」。骨ごと揚げてあるので、骨のまわりの身の旨みが堪能できます。塩と胡椒をミックスさせたものをぱらぱらっとかけて頂きました。河豚の甘さを引き立ててくれます。
次の一品は、「海老の中華風あんかけ」。生姜がしっかりときいていて、満腹になりかけた胃袋をリセットさせてくれます。海老は言うまでもなくぷりぷり。身も大きい。限りなく細く刻まれた白髪ねぎは、口の中に入れるととても優しい食感。その食感と共に甘みと旨みも広がり、脇役でありながら主役級の仕事をしていました。
次は「河豚の握り」。唐揚げのときにもその食感に驚きましたが、その驚きを遥かに上回る食感でした。こりこりと口の中で河豚が音を立てているのが分かります。味はもちろん抜群。薄い河豚刺しが食べられなくなりそうな、衝撃的な出会いでした。下に敷いてある柿の葉も秋の風情を感じさせます。
お口直しに出てきたのが「蟹入りの茶碗蒸し」。丁寧なお出汁を感じます。味付けも上品。基本的には薄味なのですが、たまに口の中に入る蟹からじわっと旨みエキスが染み出し、それが最高でした。
メインは、「山形牛のサーロインステーキ」。最近肉より魚の方が好きになってしまいましたが、「やっぱりお肉は美味しい」と思わせるに十分な好素材、調理でした。付け合せの大根や人参や茄子がお肉の濃味を中和させてくれます。
最後に、「タピオカ入りココナッツプリン」と紅茶を頂いてコース終了。いいペースでお料理を運んで頂いたにも関わらず、2時間ほど滞在していました。時間を短く感じさせる充実したお料理、お酒、雰囲気。上質で、さりとて気取らない雰囲気が多くの人を魅了する秘密だと感じました。何度でも足を運びたいと思わせてくれるお店です。
by satsuki525sh
| 2005-10-16 21:23
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