2005年 10月 09日
奈良で食べる十割蕎麦と釜飯 |
秋晴れの下、奈良を散策してきました。昼ごはんは高畑の蕎麦屋にて。新薬師寺に程近い「はなや北川」さんです。お店は、木のぬくもりを感じる古民家造り。その落ち着いた佇まいに、思わず背筋がしゃんと伸びる気がします。
中の雰囲気も素敵でしたが、天気も良かったので庭で頂きました。目の前にはたわわに実る柿のオレンジ色が見え、秋らしさを演出しています。一日十食限定の「十割そば」は蕎麦の風味がしっかり。少し甘めのおつゆとも好相性です。つなぎが入っていない分、食感はかためですが、その飾らない素朴さに顔がほころびます。屋外で食べる蕎麦、なかなか清々しい気分が味わえるものです。
晩は、奈良駅近くの「志津香」さんにて釜飯を頂きました。50年近くの歴史を持つ釜飯のお店です。今日注文したのは「奈良名物奈良七種釜めし」。牛蒡、鶏肉、人参、筍、椎茸、海老、穴子、蟹身などの具材が入った、目で見ても楽しい一品。
20分ほど経って炊き上がった釜飯は、その蓋をあけるとむせ返るほどの蒸気。釜がしっかりと蓄熱し、ごはんを炊き上げた様子が見えるようです。
味は、しっかりと出汁がきいていて、とても甘い。味付けはそう濃くないのに、口の中には豊かな風味と何とも言えない甘みが広がり、しっかりと味を感じます。種々の具材からじんわりと溶け出した旨みが米粒に浸透し、噛むたびにその旨みが放出されているかのよう。秀逸な一品でした。
by satsuki525sh
| 2005-10-09 23:28
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