2009年 11月 20日
大阪・浜寺公園『福栄堂』の松露だんご。 |
ゴトゴト、ゴトゴト。
のんびり大阪と堺を結ぶ路面電車、阪堺線。
車窓からは神社が見えたり、昔ながらのパン屋さんが見えたり、
さらには、道行く人の表情まで見えたり。
なかなか風情のあるひとときが過ごせます。
堺側の終点である「浜寺駅前駅」は、
家族連れでにぎわう浜寺公園目の前。
休日ともなると、そこかしこでバーベキューの煙が上がり、
ボール遊びに興じる親子や、場内を走る汽車に歓声を上げる子どもたちでいっぱい。
実に、にぎやかで晴れやかな公園です。
その「浜寺駅前駅」の正面にあるのが、
浜寺名物・松露だんごで有名な『福栄堂』。
明治40年創業の老舗和菓子屋です。
松露とは、松林の砂地で育つキノコの一種。
実は浜寺公園、昔は海水浴場として栄えた場所。
松林の広がる砂浜の美しさは格別で、
東洋一とも称されていたそうです。
松露の球形をモチーフに作られた、
まんまるで愛らしい松露だんご。
さらりとした餡がとても上品で。
赤餡も白餡も、優しくなめらかな食感。
淡雪のようにはかなく溶けてゆき、
後に残るのは、研ぎ澄まされたきれいな甘みと香り。
時間をかけて丁寧に作られたことが分かる、
ピュアで控えめな、それでいて芯のある味わいです。
餡の中から現れるのは、餅のような団子のような、
いや、団子のような餅のような、ユニークな食感のだんご。
ぷにぷに、むちむちと、舌を楽しませてくれます。
この松露だんごを食べていると、
「東洋一」と謳われていたころの、
浜寺の姿が思い浮かんでくるかのよう。
ざざーっと打ち寄せる波、
限りない白さをたたえ、さらさらと風に揺れる砂、
その白とのコントラストが美しい、松林。
松露だんごを一口ほおばっては、その光景を思い浮かべ、
また一口食べては、その光景にうっとりし……。
雅びな空想にふけることのできる、だんごです。
■福栄堂■
072-261-1677
大阪府堺市浜寺公園町2-141
のんびり大阪と堺を結ぶ路面電車、阪堺線。
車窓からは神社が見えたり、昔ながらのパン屋さんが見えたり、
さらには、道行く人の表情まで見えたり。
なかなか風情のあるひとときが過ごせます。
堺側の終点である「浜寺駅前駅」は、
家族連れでにぎわう浜寺公園目の前。
休日ともなると、そこかしこでバーベキューの煙が上がり、
ボール遊びに興じる親子や、場内を走る汽車に歓声を上げる子どもたちでいっぱい。
実に、にぎやかで晴れやかな公園です。
その「浜寺駅前駅」の正面にあるのが、
浜寺名物・松露だんごで有名な『福栄堂』。
明治40年創業の老舗和菓子屋です。
松露とは、松林の砂地で育つキノコの一種。
実は浜寺公園、昔は海水浴場として栄えた場所。
松林の広がる砂浜の美しさは格別で、
東洋一とも称されていたそうです。
松露の球形をモチーフに作られた、
まんまるで愛らしい松露だんご。
さらりとした餡がとても上品で。
赤餡も白餡も、優しくなめらかな食感。
淡雪のようにはかなく溶けてゆき、
後に残るのは、研ぎ澄まされたきれいな甘みと香り。
時間をかけて丁寧に作られたことが分かる、
ピュアで控えめな、それでいて芯のある味わいです。
餡の中から現れるのは、餅のような団子のような、
いや、団子のような餅のような、ユニークな食感のだんご。
ぷにぷに、むちむちと、舌を楽しませてくれます。
この松露だんごを食べていると、
「東洋一」と謳われていたころの、
浜寺の姿が思い浮かんでくるかのよう。
ざざーっと打ち寄せる波、
限りない白さをたたえ、さらさらと風に揺れる砂、
その白とのコントラストが美しい、松林。
松露だんごを一口ほおばっては、その光景を思い浮かべ、
また一口食べては、その光景にうっとりし……。
雅びな空想にふけることのできる、だんごです。
■福栄堂■
072-261-1677
大阪府堺市浜寺公園町2-141
by satsuki525sh
| 2009-11-20 15:06
| 和菓子